「毎日、慣れない在宅勤務が続いてなんだかスッキリしないな……」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。
それは徐々にストレスが蓄積している証拠です。
実のところ在宅でも出社でも、ストレスは溜まっています。ではなぜ「在宅」だとストレスが大きくなったように感じるのでしょうか?
それは…
「出す」
ということをしていないからです。「出す」を実現する機会が家の中では極端に少ないために、難しいのです。
そこで本日は、ずっと家の中でも簡単にできる「3つの出す」をご紹介します。
実は私たちが普段何気なくやっていることです。どれもとても簡単なこと。
非常にシンプルですが、意識的に取り入れることで、ストレスコントロールに結びつけることができます。
出すもの:声
「出すもの」の1つ目は、声。
人は声を外に出してストレスを発散しています。例えば、怒り狂ったとき多くの人が怒鳴ります。声が大きくなります。声を出す量を増やすことで、心理的ストレスが外に出ていくので、無意識にそうしているそう。
日常的な「おしゃべり」もこれにあたります。大きな声でなくてもいいので、声を「出す」という動作が重要。
他の例でいうと、カラオケなんかもその例。大声で歌った後、スッキリした気分になりますよね。
会社に行くと誰かと会話することが当たり前に行われます。しかし、家の中だと……
「気がつけば今日一日、誰ともしゃべっていない!」
なんてことも。
在宅翻訳者の私。「日中は誰とも話さない」という日がほとんどです。
日常生活への取り入れ方
これを意識して、私が普段やっていること2つ。
1つ目は、「大声で歌う」。笑われるかもしれませんね。
家で一人黙々と机に向かっていることが多いので、休憩中は体を動かし(掃除機かけたり、洗濯物を干したり)、大声で歌っています。最近はミスチルの名曲にはまり中。
2つ目は中国語ニュース読み。これは中国語会話力の維持のためもあります。
中国語って、日本語を話すときには使わない筋肉を使います。なので、しばらく話していないと、とある発音が出てこなくなるのです。毎日バーベルを持ち上げていた人が、しばらく止めていたあと、久しぶりに持ち上げると重たく感じるのと同じですね。使わない筋肉は徐々に衰えていきます。実際に声に出している時間は、1回10分程度です。
と、もっともらしいことを書いたのですが…… 実はこれも「声を出す」という機会創出の一環。
「どんなことをして声を出したらよいのかわからない」
そんな方は、新聞をはっきりと大きな声に出して読むのがお勧めです。
大きな声を意識的に出すこと、毎日の「ストレス溜めない運動」として実践しています。
出すもの:汗
「出すもの」2つ目は、汗。
これは言うまでもありませんね。運動して汗を流すとスッキリします。
身体のしくみとしては、適度な運動はセロトニンの分泌を増やし、脳内ストレスを減らしてくれます。これは有名ですね。
ポイントは、軽く汗が出るレベルで運動するということ。
そして、運動でなくても汗を「出す」という点では、湯舟につかるという方法もあります。
ここでも「出す」ということがポイントになってきます。
筋トレやヨガは家の中でもできますし、運動が面倒であれば湯舟にゆっくりつかってみてください。
日常生活への取り入れ方
これはシンプルですが、私は毎日10~30分の運動を取り入れています。
買い物ついでに、スーパーまでの15分を「ウォーキングの時間」として活用します。また、腹筋・背筋・腕立てなど、家でも簡単にできる運動をして、毎日汗がちょっとでも「出る」ようにしています。
出すもの:涙
最後は、涙。
これも身体から「出すもの」です。
能は大きなストレスを感じると涙を外に出して、心理的な調整を行うそう。だから涙ってコントロールできないんですって。
涙は悲しい感情によって出てくるものですが、他にも出す方法があって、それは皆さんご存知のように「感動」ですね。
涙が出るきっかけが違っても、「出す」ということでストレスが外に出ていく効果は同じだそう。感動的な映画を見て思いっきり泣いたあと、なんだかスッキリしますよね。それもこの効果。
日常生活への取り入れ方
NETFLIXやAmazonプライムで感動する映画を一本観る。これが一番シンプルです。
私はあえて「結末がわかっているもの」を選び、今日は泣きにいこう!という気持ちで作品を選ぶことがあります。
時間がない方はYouTubeなどで「感動」と検索するとホロッと泣ける動画がたくさんヒットします。
時間がある方は、感動する映画を観る機会を定期的に設けて、涙を「出す」という機会を意図的につくるのも効果的です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
当たり前にやっている「3つの出す」。溜まったストレスを自分の外側に発散する目的で、全て無意識に行われることです。
それを意識的に普段から取り入れることで、「ストレスが溜まる前に外に出す」ということが可能になり、よりよい心理状態で仕事や学習に打ち込むことができます。
さらに、人がこれよりも無意識にやっている「出す」は、トイレに行って大なり小なり出すことなんだそう。だから、トイレにいって「出したあと」はどんな人でもすっきりした心理状態になるのだそうです。これも面白いですね。
どれもとても簡単なことなので、日常生活に取り入れていただくと、よい気分転換になるかもしれません。
ぜひ試してみてくださいね。