コロナで転勤は減る傾向、だったら問題なくない?という考えは超危険!

コロナの混乱で「日本企業、しばらく転勤はないでしょう」は危険

新型コロナウイルスで自身の仕事や生活スタイルを、家族のあり方を見つめ直した方も多いのではないでしょうか。

「単身赴任」をなくすと発表して話題になった食品メーカーもありましたね。

友人がふと言った言葉。「夫の転勤、次はいつだろうとビクビクしていたけど、しばらくは転勤なくなるかなー」

その友人は、ご主人が転勤になったら自身は退職せざるを得ないとのこと。

コロナ禍のおかげで、夫の転勤による「妻のキャリア断絶」問題は消滅するのでしょうか?

私は、キャリア断絶に悩む女性の数はこれからも右肩上がりだと思っています。

実のところコロナ禍の前から働き方改革が叫ばれてきた日本。企業が自社社員に命じる転勤の数も減ってきており、転勤の時期を選べる(または拒否権がある)仕組みを導入している企業も増えました。新聞でもよく目にしますよね。

だったら、私の友人が言うように「夫の転勤のために退職せざるを得ない」そんな悩みを持つ女性が少なくなりそうだと思いませんか?

ここには落とし穴があります。

それは「イメージと数値の差」です。

「転勤を撤廃」――新聞に取り上げられる企業が増えてきているので、そんな世の中になったのかなというイメージはありますが、逆に考えると、珍しいから取り上げられるのです。

そしてもうひとつ大事なポイント。それが数値。

確かに、転勤を減らしたらり柔軟に対応する企業が出てきています。

一方で…

249万

これ、何の数字かわかりますか?

2019年までの10年間で増えた共働き世帯数です。249万世帯も増え、今は1245万世帯が共働きです。

この10年の増加率は25%!!

冷静に考えて、コロナ禍だからといって共働き世帯が激減することはありません。

逆に、景気悪化によって妻側も今まで以上に働かないといけなくなるでしょう。

なので、厳しい状況ではあるものの「共働き世帯の増加」はさらに加速することが予想されます。

一方で、上に書いた「転勤を考慮してくれる」「社員の妻の事情を考慮してくれる」このような企業が、同じペースで増加することは不可能です。

つまりは、働き方は(特に転勤に関しては)徐々に変わってきているものの、その「変化」のスピードが、共働き世帯の増加に全く追いつかず、このギャップは大きくなる一方でしょう。

これが、「転勤は減ってきているはずなのに、キャリア形成の悩みを抱える女性の数が増え続ける」という現象の原因なのです。

元・転勤族、現・転勤族の妻である私がお伝えしたいこと

こういった悩みにぶちあたったとき、自然に手が動いてネット検索をしている、なんてことはみなさん経験があるのではないでしょうか?

なんとかその危機を回避すべく、またどこかで共感を求めて、同じような経験をしている人のブログや取材記事を検索するのです。

こういった「転勤」や「キャリア断絶」について触れられている書籍やブログは数多くあります。私も昔は読んでいましたが、途中で止めました。

だって、「これだけ大変」「こんなに残酷」という嘆きばっかりで、具体的にどうやって克服したか、もっというとその機会を利用してこんなステップアップしたなんていう内容がない!!

だからこそ「具体的なヒント」になる情報を発信したいと思ってブログに「転勤族の妻」カテゴリを設けました。

これからはここに私が経験した危機、家族でぶちあたった問題、解決した方法を少しずつ掲載していく予定です。

プロフィールにも書いたように、私は「転勤族の妻」の経験をする前に、「転勤者当人」の経験も10年以上しています。転勤する側・ついていく側、両方の立場から物事を見ることができると、この手の悩みに対する解決方法をみつけるのが人より少し上手になります。

転勤の影響を受ける家族側の立場だけでなく、そもそも転勤しながら働くってどういうことなのか(もちろんメリットも)ということを語れる。これ、大事だと思います。でないと、嘆きばかりになってしまいます。

色々な葛藤や不満(不安)が出てくるのは致し方ありません。

しかし、です。

転勤者当人(多くは夫側ですね)の気持ちや立場をわからないままゴタゴタいっても、的を得ていない可能性があります。

だって、私たちの目的は「転勤を命ずる会社を悪者にすること」ではなくて、「家庭円満で互いのキャリアを継続させ続けること」じゃないでしょうか?

パートナーの視点も、自分の視点と同じぐらい大事です。

ということで、これからもこの分野の情報共有(主には自身の経験と、悩みに対する具体的な対処法)を続けていきます。

自分の小さな経験が誰かの役に立てば本当に嬉しいです。